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『注文に時間がかかるカフェ たとえば「あ行」が苦手な君に』Vol.162
著者:大平一枝
発行年月日:2024年1月9日
出版社:株式会社ポプラ社
吃音という症状は発話障害と呼ばれていて、
よく、知られているのは、同じ音を繰り返す
連発という状態ですが、症状は、これだけと
は限らず、100人いたら100通りあると言われ
ています。
声(音)が出ない難発の人もいれば、ラ行や
ナ行など、特別な行だけ言いにくい人、また
天候や環境によって、または、年齢を経て、
発語の難しさが変わる人もいるとのことです。
タイトルにある「注文に時間のかかるカフェ」
略して❝注カフェ❞は吃音の重い症状を経験した
女性の発案で立ち上げられたカフェ。
そこでは、吃音の症状を抱えて、社会に出る
勇気を出せなかった人や、人前に出て仕事を
する事を諦めていた人が働ける場所になって
います。
吃音は2歳から4歳で20人に1人、思春期、成人
では、100人に1人。成長する過程で、からか
いやいじめがなければ、次第に軽くなるとも
言われています。
カフェに訪れた人には、カフェに入る時に
注意事項をお伝えして、カフェで仕事をする
人達が、安心して仕事が出来るようにする
そうです。
カフェをすることで、訪問者にも吃音の方
もいて、そういう人たちに勇気を与えたり、
吃音を知らなかった人への、理解の足掛かり
にもなるようです。
各地で、開催される試みもあり、おそらく
広島での開催もあるのでは?と思っています。
障害には目に見えるものと、見えにくいもの
があります。どちらも、その障害の理解をまず
進める事が大事ですが、目に見えにくいもの
ほど、その障害の存在自体知られていない事
もあり、啓発には時間がかかります。
注カフェも吃音という目に見えにくい障がいを
まず知るために、利用してみたいと思います。
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