患者様の立場に立った良質な医療サービスを目指します

医療法人せのがわ

精神科の主な
病気について

精神科の主な病気について

精神科・心療内科における主な病気について解説すると共に、医療法人せのがわ内で病気に対してどういった取り組みをしているかが分かるよう解説しています。是非一読下さい。

統合失調症

統合失調症とは

統合失調症は、脳の働きをまとめることが難しくなるために様々な症状が起こる精神疾患で、その原因は脳の機能にあると考えられています。

統合失調症の治療には薬物療法が基本となり、薬物療法は脳の神経伝達物質の機能異常を調節して症状を抑えるために用いられます。ただし、薬物療法だけでなく患者さん本人およびご家族への心理社会的療法を併せて行うことが良好な予後に欠かせないこともわかっています。

薬物療法により症状を抑えるとともに、病気によって障害された社会生活機能の回復を図るリハビリテーションや、患者さん本人を支える家族のケア能力を高めることが高い治療効果や再発予防に有効であるといえます。

当院では、これら3つ(薬物療法、患者様心理教育、家族心理教育)を柱とした、さまざまなプログラムを実施しています。

当院の外来や統合失調症治療プロジェクトチームにご相談下さい。

「統合失調症」の相談はこちらへ

薬物依存症

薬物依存症とは

依存症とは病気であり、依存性薬物の作用により意志の力だけでは薬物使用をコントロールすることができなくなっている状態です。

薬物依存症の特徴としては以下のものがあります。

  • 一次性の病気薬物依存症の原因は、薬物を使ったことによるのであって、意志や性格の問題ではありません。
  • 慢性の病気です一回でも薬物の快感を経験した人は、脳に薬物を求めてやまない部分が生じてしまい、生涯これを消すことはできません。
  • 進行性の病気ですたとえ10年薬物をやめていても、10年後に再び薬物を使えば、10年前の使い方の段階から進行がスタートします。
  • 死亡率の高い病気です身体を壊して死亡する人も多いですが、自殺か事故かわからない亡くなり方をする人もとても多いです。
  • 性格が変化します依存の進行過程で形成される意欲面・情動面・道徳面での性格の変化を生じます。
  • 依存症対象が容易に他のものへと移行しますひとたび何かの依存症になると、脳が何事にものめり込みやすい体質を記憶してしまいます。
  • 人を巻き込む病気です依存症は、身近な家族や他者を巻き込み、様々な影響を与えます。

治療

薬物依存症の治療は、①治療関係作り②治療の動機づけ③精神症状に対する薬物療法④解毒(中毒性精神病の治療)⑤疾病教育・情報提供⑥行動修正プログラム⑦自助グループ・リハビリ施設へのつなぎ⑧生活上の問題の整理と解決の援助⑨家族支援・家族教育等を行っております。

詳細は、当院の外来や依存症治療プロジェクトチームにご相談下さい。

「薬物依存症」の相談はこちらへ

アルコール依存症

症状

特徴的な症状としては以下のようなものがあります。

  • 絶え間なく飲み続ける「連続飲酒」酒を小瓶に入れ持ち歩く。朝から「迎え酒」をする。大事な用事の前に飲酒するなど連続飲酒をしていると、体にアルコールが入った状態になれてしまっています。体の血中アルコール濃度が下がると、それを補うようにのみ、酒が手放せなくなります。
  • 飲まないと手が震える「離脱症状」汗を大量にかく。手が震える。眠れなくなり、いらいらし易くなる等の不快な症状が出てきます。そういった(離脱症状)は、お酒を飲むことで治まるため、飲まずにはいられなくなります。
  • 「耐性」が上がる飲酒を続けると、体の神経細胞が変化して、それまでと同じ量のアルコールでは酔わなくなる場合があり、少しずつ飲酒量が増えていく事があります(「耐性が上がる」といいます)。
  • 依存の悪影響を「否認」するうそをつく。飲酒を続けているのに「もう止めた」と平気で言う。自分の飲み方、量に対する過小評価をし、まだ大丈夫と考える等、お酒にまつわる様々な失敗や問題に、自分では不安を感じていますが、一方でその問題を否認する心の抵抗も持つようになります。

治療

アルコール依存症の治療は、身体的な治療、離脱症状の管理、自己洞察を深めてお酒中心の生活から脱出するための、段階にあった取り組みが必要になります。ご自分の病気を理解し、現状を知ることで対応が出来るようになって行きます。まずは、問題を一人、或いは家族だけで抱え込まないことが必要です。

当院の外来や治療プロジェクトチームにご相談下さい。

「アルコール依存症」の相談はこちらへ

うつ病(感情障害)

うつ病とは

目立つ症状としては、以下の様なものがあります。このような症状が継続して起こる場合はご相談下さい。

  • からだの症状眠りが悪い(浅い)、体が痛い(肩こり、胃痛、関節痛など)、食欲の増減、胃腸が悪い(下痢・便秘)、耳や目が悪くなる(目の疲れ、耳鳴り、難聴など)
  • 精神的な症状マイナス感情(不安・悲しみ・焦り)、意欲減退、頭が回らない、物覚えが悪くなる等

治療

  • 休養うつ状態は、エネルギーが枯渇し、電池切れになったような状態ですから、とにかく休養に専念し、エネルギーの充電を図ることが必要です。
  • 薬物療法

    [くすりの重要性]

    坑うつ薬(うつの治療薬)は、たとえるならば「走れなくなっている車への後押し」です。実際の私たちは、日々生活して行かねばならず、車で言えば少しずつでも走らなければなりません。はじめはくすりの後押しでゆっくりと走りながら、だんだんと自分のエンジンが動くようになり、元のスピードで走れるようになっていくのです。

    [抗うつ薬]

    不安・焦燥が強い場合などは抗不安薬を、不眠が強い場合は睡眠導入剤を併用することもあります。

    ○精神療法(心理療法)・・・認知行動療法 カウンセリング

    ○環境調整・・・生活の中で、職場、住居、対人関係の出来る範囲での調整

    ○特殊療法・・・電気けいれん療法(ECT)、経頭蓋磁気刺激法(TMS)日本では保険の未承認の適用を検討することもある。

「うつ病(感情障害)」の相談はこちらへ

認知症

認知症とは

「認知症」とは、徐々に「もの忘れ」などの認知機能や判断力が低下し、日常生活に支障をきたすようになった状態をいいます。

「認知症」のタイプは様々ありますが、「アルツハイマー型認知症」「レビー小体型認知症」「(脳)血管性認知症」「前頭側頭型認知症」などが代表的といわれています。これらの鑑別診断をきちんと行った上で、個人個人に合った薬物療法、及び非薬物療法を併用することが有効なのです。

「認知症」の相談はこちらへ

医療法人せのがわ