『一番大切なのに誰も教えてくれない　メンタルマネジメント大全』Vol.155

著者：ジュリー・スミス
訳者：野中香方子
発行年月日：2023年2月25日
出版社：河出書房新社

 

 

こんにちは！Side&bisです。

今回の本は、少しボリュームのある本で、一見
専門家に向けての本に見えますが、メンタルヘル
スについて、一番大事な、セルフチェック、セル
フケアについて書かれてある内容で、

専門家にも、専門家でない方にも読める内容にな
っています。

ポジティブ思考が、落ち込みの解消と言われる事
もありますが、落ち込んでいる時に考え方を変え
るのはとても難しく、また、それが唯一の解決方
法ではないという事です。

というのも、考えや思考は、絶えずわいてくるも
ので、ネガティブな思考が沸いてこないようにコ
ントロールするのは無理なことで、コントロール
できるのは、沸いて来た後の考えや思考に対して
という事になります。

この、沸いて来た考えや思考から、一歩離れて、
その思考が何を意味しているかうを考えるメタ認
知、或いはマインドフルネスなどの方法が丁寧に
本書では解説してあります。

また、落ち込むときの仕組みとして、嫌な事を反
芻することで、更に脳が嫌な事を記憶にとどめて
しまう傾向があるため、身体を動かすことや、人
と話をすること、マインドフルネスを行う事など
で、反芻することを如何に止めるかについても書
かれてあります。特に、運動の効果については、
自然の中でウォーキングするのと、ウォーキング
マシンを使ってあるくのでは、自然の中でのウォ
ーキングの方が効果が高いという事です。（正確
には、認知行動療法を受けている人の中でのウォ
ーキングの比較で、自然の中の寛解率が61％高い）

運動と同様に、栄養について、睡眠についても書
かれてあり、睡眠については、朝起きてから30分
以内に日光を浴びるという事、そして、何よりも
最強のツールは、人との繋がりということで、誰
かと話をする、寄り添うということは、とても大
きな効果を表すそうですから、自分が落ち込んだ
時の対処方法として、忘れずに頭の中に置いてお
きたい方法だと思います。

とてもボリュームのある内容ですが、方法が具体
的に書かれてあるので、気分を切り替えたいとき
のヒントに見直したい本だと思いました。

 

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