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  • 『死にたいけどトッポギは食べたい』Vol.110

著者:ペク・セヒ
翻訳:山口ミル
発行年月日:2020年1月30日
出版社:光文社

こんにちは!Side&bisです。

ちょっぴり過激なタイトルですが、
私たちは、日々様々な状況の中で、
1つの物事に対して、相反する思いを
同時に持って、迷うことがあります。
所謂、葛藤です。
この本は著者自身が気分障害(著書
の中では、気分変調性障害と書いて
あります)に悩んで、治療を受けた
記録に沿った内容になっています。

診察では、著者自身が思っている事
を治療者に素直に話していますが、
その内容はまさに葛藤の連続です。
完璧な事を求めてはいけないと思い
ながら、理想を追い求めたり、
「~するべきだ」的なものを人に
押しつけてしまっている感情と
裏腹に、そう思ってしまう自分を
責めてしまいつらい気持ちになった
り・・・
そんな悩みを抱える著者に対して
治療者は歯切れよく、的確にアド
バイスをしているのが、読んでいる
ととても気持ちよく、少しずつ著者
が楽になっているのが分かります。
ただ、終わりの言葉では、完全には
解決していないという事も書かれて
ありますので、100%のハッピーエ
ンドではないのですが、少なくとも
著者自身の憂鬱の根源が何処にある
のかが、見えるようになったのだと
思います。
そして、著者の終わりの言葉の後に
治療者である、医師の言葉も書かれ
てありました。
治療者も相談者も同じ人間であり、
人間とは不完全なものであること、
不完全だからこそ挫折も失敗もある
けど、一方で喜びや成長だってある
事が書かれありました。

内容は憂鬱な問題を扱っていますが
私には、著者の悩みに共感できる
部分もあって、読者としては気持ち
が楽になる本だと思いました。

 

 

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