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  • 『人は悪魔に熱狂する 悪と欲望の行動経済学』Vol.109

著者:松本健太郎
発行年月日:2020年7月11日
出版社:毎日新聞出版

 

こんにちは!Side&bisです。

人はいつも思慮深く、迷った時は、
情報を入手して、計算をしたり、
比較したりしながら、正しい意思
決定を下していると、考えがちです
が、実は、いつもそうではない!と
いう事を行動経済学の観点から、この
本は説明しています。

 

例えば、私たちはヘルシーやロー
カロリーな食品を食べるべきだといつ
も口にしていますが、ファストフード
の脂っこい高カロリーで、塩分一杯の
ポテトやハンバーガーなどを食べたい!
という欲求も持っています。

実際にファストフード店のメニューで
そういったヘルシー趣向なものを考案
して、発売した時、売り上げが上がらず
販売戦略として失敗したという例がある
との事です。これは、人が口で言うほど、
ヘルシーなものを実際は購入していない
ということで、ヘルシーからは程遠い、
メニューを実際は選んでいるという事に
なります。

本書では、悪い欲求を選んでしまう傾向
を様々な社会心理学の観点から説明して
います。
各社が出す商品開発も、人の理想を追う
のではなく、人の真の欲望について、追
求したものを考えていかないと、先ほど
のファストフードのメニュー開発の様に
なってしまうという事・・・

また、購買する私たちも、色々な判断を
して、情報を見聞きする必要があり、特に
「煽られる」状況を避けるために、専門家
の意見や情報を入手した上で、データーも
取り入れながら、本当にそれが正しいのか
を自分で精査して行くという事が手段とし
て必要だと書かれてあります。

私たちは、いつも正しいとされる事を分か
っているつもりですが、実際はいつもそう
いう選択をしていないという事も事実です。

また、正しくないと思われる選択も、実は
本人にとってみれば、自分を救うための選
択になっている事もあります。

この本を読むと、さまざまな日常的に陥っ
ている状態について、心理、行動的な解説
が書かれてあり、自分の心の動きについて
知りたい方には、役立つ内容ではないかと
思います。

 

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