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著者:管野仁
発行年月日:2013年11月29日
出版社:筑摩プリマー新書

 

こんにちは!Side&bisです。

今日ご紹介する本は、人間関係の難しさ、
人との距離の取り方について、書かれてある
本です。私たちは、人との繋がりをとても
重要だと考える反面、人と話す事が億劫に
なって、ちょっと一人になりたい・・・と
相反する気持ちを持つ事があると思います。
それが、あかの他人であっても、家族であ
っても、その関係の中で、色々な感情を抱く
ことになります。

著者は、この本は自分以外の人を他者と呼び
哲学者竹田青嗣氏の引用をし、「他者は、
脅威の源泉、おびやかし、怖い存在でもある
一方で、生のあじわいの源泉であり、喜びを
もたらしてくれるもの。そして、この二重制
があるからこそ、関係性をどうすれば良いのか、
振り回されて、悩んでしまうのだ」と述べてい
ます。

昔ながらの、皆が同じ行動を取る同調性から、
気に入らない人とでも傷つけ合わない形で、
共に時間と空間を利用する並存性ができる様
になる事、そのためには、恨み、反感、嫉妬
などの負の感情やり過ごす事も必要と言って
います。
そもそも他者なのだから、100%理解してく
れるという幻想を抱えずに、自分自身も人の
言葉に耳を傾け、相手の気持ちに寄り添い、
きちんと話しをしていく事。他者に対する
思い込みや幻想は、捨てなくてはいけないが、
それがコミュニケーションの出発点だと思う
事ができれば、人間関係も希望に繋がると
の事です。

また、この本では、会話をする上での阻害語
というのが、紹介されており、「ムカつく」
「うざい」「ヤバイ」「ていうか」など、
これらを使う事は、ニュアンスは伝わるが、
もっと内面を豊かに表現する言い方もあり、
こういう表現を普段から気を付けておく事も、
コミュニケーションで必要な気持ちのすり
合わせに役立つとの事で、こういう言葉を
頻繁に使用している私は、ハッとさせられ
ました。

少しでも良好な人間関係、コミュニケーシ
ョンを取れる様にしたいと思われている
方にお勧めの一冊だと思います。

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