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  • 『とりあえずウミガメのスープを仕込もう。』

著者:宮下奈都
出版年月日:2018年6月1日
出版社:扶桑社BOOKS

 

こんにちは!Side&bisです。

今回ご紹介の本は、『ESSE』という雑誌に連載をされていた、エッセイを集めたものです。
タイトルからもなんとなーく伺えるように、食べ物にまつわる話ばかり、それも、凄く豪華なフレンチやイタリアンとかではなく、家庭的な、でも手を施した、温かい料理のお話しばかり・・・
ご家庭での親子、家族のやり取りを交えながら、いつも家庭の料理がそばにある風景が目に浮かぶ内容です。

宮下さんが食事や料理を、とても大切にしている状況が、気持ちを和やかにします。
例えば、学校の授業で、勇気を出して手を挙げたが、答えが間違っていた・・・とがっかりして帰宅していた子ども。そんな時に親として、どんな声をかけてあげるのがいいのか・・・「励まし」「ねぎらい」「ダメ出し」「聞き流し」良いかどうかは別として、いろんな応答の仕方があり、また、親として理想的な答えがあったとしても、上手く言葉に出せなかったり・・・という事もあるのかもしれないですね。宮下さんは、これを成長する過程での大事な失敗と捉え、「失敗ポイント」という呼び名をつけて、「失敗ポイントがたまったので、夕食に好きなものをリクエスト出来る」と子どもさんに声をかけたというエピソードが書かれてありました。
なんて、おしゃれで、気の利いた教育的関わりなんだろう!と、感心してしまいました。

本書は、こんな温かい家庭の食べ物にまつわるエピソードが沢山揃っています。
パラパラとページをめくるもよし、気になるタイトルをつまみ読みするのもよし、とにかく、心がほっこりする内容になっています。

 

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