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『OPTION B』
著者:シェリス・サンドバーグ
アダム・グラント
訳:櫻井祐子
出版社:日本経済新聞出版社
発行年月日:2017年7月19日
こんにちは!Side&bisです。
タイトルから、内容が想像できなくて、つい手に取って読んだ本をご紹介します。
結論から言えば、OPTION Bとは、別の選択肢。
OPTION Aが「夫と共に生きる人生」だとしたら、OPTION Bは、
「夫が急死し、突然いなくなり、不完全だが選択せざるを得ない人生」
著者のシェリス・サンドバーグさんは、FacebookCOO(最高執行責任者)で、
女性のビジネスリーダーとして、世界的に有名な方。
夫と二人の子ども。やりがいのある仕事・・・と、幸せな人生で起きた、
夫の突然の病死を迎えた最悪の事態からこの本は始まります。
どんな人にも大切な人との別れというのが訪れると思います。
この本では、著者が夫の死を受け入れ、夫を思うあまり、辛さや悲しみばかりが
中心のの生活を、本来の生活に戻っていくために、様々な方法を用いています。
特に、友人や知り合いの医師、心理士、同じ経験をした友人等から聞いた、
「適切だ」と思われる方法を忠実に行っている著者は、やはり凄い人だと思いました。
そして、その「適切だ」と思われる方法について、研究論文や著書等の紹介がこの本には
数多く紹介してあり、著者はなぜこの方法が「適切か」という事をしっかり理解した上で
行っている所は、さすが、大企業のCOOだと感心します。
自分を取り戻すために行った「ジャーナリング」という、考えを思いつくままひたすら書き出す手法や、
感謝したことを書きだしたり、他人のために出来た事を書き出す事など、
感情を言葉にする(或いは文字にする)事も詳細に書かれているように、言葉にすることは、
自分で自分の気持ちをコントロールする上でとても大事な事なのだと思いました。
文中にもありましたが、「自分を殺し損なったものが、自分を強くしてくれる」というニーチェの言葉どおり、
著者は、夫との死別の悲しみとしっかり向き合い、受け止めて、肉体的には亡くなった夫を忘れないように、
どんな風に心に留めておくのかを自分なりに答えをだして、更に強くなった彼女が、
これからの人生をOPTIONBで歩んで行くという、女性として、人間として、強さを学ぶ1冊でした。
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