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医療法人せのがわ

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GⅡ弥生賞はそれまでに稼いでいた軍資金を分厚く勝負するも馬券はハズレ。。。
『第1回ひろしま当事者研究楽会』を開催しました。昨年度までは『べてる楽会IN広島』
として北海道浦河から『べてるの家』のみなさんをお招きして当事者研究の進め方などアド
バイスを頂いていましたが、今年度からは広島の仲間たちで当事者研究をしていこうと大会
名を変更して規模も小さくしました。以前は当事者研究の発表が主でしたが、今回は参加者
全体でグループワークなどもして参加者全員で交流会をして話し合いもしました。

グループワークではなるべく知り合いではない人と会話して頂きたくて『バースデーリング』
という誕生日の日付順に並んでもらいグループ分けし、お互いに誕生日の日付を確認するため
に会話を楽しんでもらいました。そして『べてるの家』ではお馴染みの自分の生きづらさを
『自己病名』と名付けて記入した大きな名刺を作って自己紹介して頂きました。

自分のグループは当事者と家族の方でお互いの『あるある話』で盛り上がりました。
家族の中でも障害に対して理解がある人と理解がない人がいるとか、何年という長く通院
しても服薬しても病状がよくならないと病院・医者・薬も不信になるよねとか、家族の方が
思っているほど精神の当事者さんは病気が治ってほしい・治りたいとは思っていないとか。
この病気が治りたくないというのは障害年金がなくなると生活ができないなどの理由で、
障害の等級がさがるだけでも大きな問題で一般の方やご家族が思っているほど障害者の方は
病気のつらさはなくなってほしくても障害自体がなくなると年金や生活費で困るなどの本音
も語り合いました。障害に対して理解がある・ないの話の中でも家族も当事者もこういう会
に参加してお互いを理解しあうといいな、病気・薬のことをもっと知ってもらいたい・勉強
してほしいなど出ていました。当事者本人もですしご家族もどういう病気になっていてどん
な薬を飲んでいてどういう対応をすればいいのか?ほとんどの方は感覚だけで「あぁ~、
そういうものなんだろう」で済まされていて正しい知識がないのが自分の経験でもまわりの
仲間でも感じてきました。別に「勉強しろ!」という押し付けでもないし感覚だけで対応も
悪くないですが、感情に流されて熱くなっては冷静に判断できませんし過干渉・過保護もお
互いのためによくありませんし、ある程度の距離感が必要だったり家族だけで抱えずに他人
に頼ったり病院・施設・支援者に頼るなどいろいろな方法・自分の助け方があるといいなぁ
~と思いました。

幻聴や妄想や病気をなくそう・治そうとするのではなくて『うまくつきあっていく・
共存』という考え方が『べてる』的な思考でしょう。自分の生きづらさを当事者研究
していく中で自分もまわりの人にも気づきがあれば。。。

きらりでつながった仲間が広島に来たのでお好み焼きでビアを楽しみながら。。。