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『やり抜く力』
著者:アンジュラ・ダックワース
翻訳:神崎朗子
出版社:ダイヤモンド社
出版年月日:2016年9月12日
こんにちは!Side&bisです。
才能って何なんだろう?生まれつきなのだったら、才能のある人には、
一生かかってもかなわないなー・・・なんて思っている人にお勧めの本です。
父親から「おまえは天才じゃない!」と言われ続けて育った筆者が、
「マッカーサー賞」(別名「天才賞」)を受賞した理由は、意外にも、
人生で何を成し遂げられるかは、「生まれ持った才能」よりも「情熱」と
「粘り強さ」によって決まる可能性が高いという研究が評価された事だと
筆者自身が冒頭で述べています。
私たちは、将来何かを成し遂げるかは、努力でなく才能で決まると考えて
しまい、スポーツや芸術、科学者等・・・優秀な成績を残した人達には、
「才能があるから」と思ってしまいますが、才能が人の2倍あったとしても、
人の半分しか努力しないのであれば、その人は、努力をコツコツする人に
追い抜かれ、差をつけられる事になるほど、何かを達成するためには、
何よりも努力が必要なのだと筆者は言います。しかし、その努力の持ち
方も、「今日必死にやるより、明日またトライする」事が重要で、
努力をし続ける事が必要だそうです。本の中では、そういったやり抜く
力を測定する簡単な「グリットスケール」もありますので、是非今の
ご自分のやり抜く力を測定して見てください。
やり抜く力の原動力は、自分自身の哲学を持つことだと言います。もちろん、
何かをしたい、何かになりたいという具体的な目標も努力し続ける力にはなり
ますが、自分自身の「こうありたい」という哲学をもち、日々変わる状況や取
り巻く環境でも、絶えず自分のモチベーションをキープし続けるためには、
必要な事だと書かれてあります。沢山の研究結果を用いながら、何かを達成
する人の特徴が書かれてあり、何度も読み返す度に新しい発見や気づきがもら
える本です。
才能は何か凄いことを成し遂げた人に対して、第三者が勝手に付けた肩書な
のではないかな・・・人生は、七転八起を何度も繰り返すことが大切なのだなと・・・
忘れかけていた、大事なことを改めて気付かされた1冊です。
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