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著者:ゲーリー・トーベス
訳者:太田喜義
発行年月日:2013年4月28日
出版社:株式会社メディカルトリビューン

こんにちは!Side&bisです。
食欲の秋・・・に因んで、今日は『ヒトはなぜ太るのか?』
という本のご紹介です。

著者は、米国の肥満事情に端を欲し、10年がかりで書いた本。
この本の凄い所は、最近多く目にする、肥満に関する様々な研究結果
を極端に受け取る人や、誤用している事に対して、改めて確認と説明
を加えている所だと思います。

どうやったら痩せるのか?というダイエット本や運動本がたくさん
出ている中で、なぜ太るのか?という単純な疑問から解説されています。
例えば、体重増加するために、25年間に50ポンド(約23㎏)
増やすには、毎日たったの20カロリーずつ多く食べる事で、
簡単に太ってしまうという事が書かれてあり、私たちは、
太らないためには、毎日20カロリー分をオーバーさせないように気
を付けることが理解出来ます。

本の中では、このような入るカロリーと出るカロリーの説が
医学的にも、心理学的にも様々な観点から書かれてあります。
また、太らないためには炭水化物を制限する事としながらも、
その制限から発生する問題点にも触れています。

文末の付録には、炭水化物を一定に保ち、更に栄養バランスを
考えた食事メニュー等も記載され、ご覧になるとわかると思いますが、
この本では、ただ単純に何かを制限すればいいとか、
偏った物を摂取すればいいという一方向の見方をしていない所が
理論的で大変面白い著書だと思います。