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医療法人せのがわ

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年賀状の発売も始まる11月になりました。コンビニで安いソフトをゲット。。。

 

 

 高次脳機能障害の研修会に行って来ました。

高次脳機能障害とは交通事故など頭部を強打して脳に外的な衝撃を受けるとか、

脳血管障害・脳腫瘍・脳炎・低酸素性脳症などの疾患により脳の一部が損傷を

受けることで、記憶、意思、感情などの高度の脳の機能に障害が現れる病です。

記憶が難しくて昔の事は覚えていても最近の新しい記憶がないなど、まるで『霧

の中にいるよう』と本人さんが言われていたのが印象的でした。自分も病名は

違えど精神障害者なので似たような感覚はわかります。例えて言うなら、普通

の人は高い崖の上から下を見て怖いと思うのでしょうが、奇麗なパノラマの景

色を見て高い山の上からの視線です。精神障害者は崖の上から谷底に落ちたよ

うな感じで、暗くて一人ぽっちな世界にいます。目の前には断崖絶壁がそびえ

立っていて上を見上げると頂上ははるか雲の上に霞んで見えないくらいで、『助

けて!!』と叫んでも誰にも自分の声が届かない感覚です。そんな雲の上の頂

上に自分で登れるわけがない!!と誰かが助けに来てくれるのを待っています。

そりゃそうで、頂上が雲の上に霞んで見えない断崖絶壁を一歩一歩自分で登っ

て行くなんて無理と思うのが当たり前です。他人からいくら『頑張れ!!』と

声をかけられても無理な感じで諦めもあります。でも、障害をリハビリして行

くというのは、そんな断崖絶壁を一歩一歩登って行く感じで、気が付くといつ

のまにか以前の谷底から少しずつ上に向かっています。その時に暗闇の谷底に

も道具や材料は豊富にあるのです。はしごを組み立てる材料があったり、階段

を作れる道具があったり、山登りのピッケルやザイルなどもあり、頂上への登

り方やルートはそれぞれが自由に選べます。ここで面白い感覚なのが以前は発

病以前に居た高い山への断崖絶壁に登ることにチャレンジしていたはずですが、

いつの間にか登っている山が『障害者でもできることがある』という以前とは

別の山だということです。発病以前の自分に戻るのではなくて、発病後の新し

い自分づくりができると目指す方向性も変わり、登れないと諦めていた山へも

1歩ずつですが前に歩を進められるようになります。もっと考え方を変えると、

そもそも山や崖には登る必要がないかも・・・と平地を歩いたりもっと降りて

行ったりすると仲間がいて村などのコミュニティーもあるかも知れません。よ

くご家族の方が『頑張れ!!』と励ましているのを見たり聞いたりしますが、

精神障害者が登ってくるのではなくてご家族の方が降りて行って目線や立ち位

置を合わせることが障害理解とか心の支えになる支援ができるのでは・・・と

思います。。。

高次機能1.JPG高次機能2.JPG

 

 

 NHK連続テレビドラマ『純と愛』が面白いよ!!と仲間から勧められて先

週から見始めました。なるほど!こりは面白いと毎日録画して観てマッスル~。。。

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