- ピアブログ
スーパービッグアップルの・・・(sai)
二十四節季で言うところの『大寒』にあたる今週が1年で一番寒い頃なのでし
ょうね。逆の意味で言うと、今からどんどん暖かくなるってことかな。。。
先週は当事者発表を2回ほどして来ました。県北の役場で家族の方や地域の
人に向けての障害理解の発表と、市社協の依頼でガイドヘルパーさんに向けて
の発表でした。当事者が本人の想いを発表するのはけっこう難しいことなので、
話を聴かれる方も大変に参考になる場面だと思います。先週の発表でもいろん
な方から「共感できた。」「よく分かる話だった。」と後から感想を頂きまし
た。自分も5~6年前から当事者発表をしていますが、最初の頃は何やら面白
おかしい原稿を書いてた気がします。最初の原稿は職員にプレゼンしていて『ア
ナタなら、もっと違う文章が書けるでしょ!!』っと言われて『やったろうじ
ゃん!!』って、4000字くらいの原稿を5パターンくらい書いた思い出が
あります。その中から『この部分とこの部分をミックスさせて新しい原稿がで
きないかなぁ~!!』とか言われた時に『それは自分の言いたいことじゃない
んですが・・・』みたいな原稿が出来たのを覚えています。しかし、当事者発
表で対象者が本当に聞きたいことは当事者の急性期の頃の症状とか想い(考え
ていること)なので、当事者の辛い気持ちを聴きたいのだと思います。自分が
最初に書いた原稿は、病院とか職員に対する不満や怒りでしかありませんでし
た。自分もここ何年間か他の人の当事者発表を聞く機会がありますが、多くの
当事者さんは不満や怒りの言葉を発表しているように感じます。医師や病院に
対する不満や怒りは確かにありますが、当事者発表で大切なのは本人の辛さや
苦しみなのでどこか自分でも勘違いだったな・・・と今では思います。特に急
性期の時に閉鎖病棟での入院時の体験や考えていたことなどは発表する時にさ
らりと流されていた気がします。これは自分でも恥ずかしい体験や考えなので、
好んで他人に発表する気になれない感じでした。さらっと一文で話して職員に
プレゼンすると『そこが一番聞きたいんよ!!』と言われてビックリした覚え
があります。自分が感じた事・考えた事・経験した事が、当事者発表では対象
者にヒットするようです。こんなのも回数を経験すると相手が何のキーワード
に関心があるのか??次第に分かって来るようになります。発表をしていても
対象者の目がきらりと輝くってか、眠たい表情がパッと目が覚める表情が分か
る時があります。自分も何回か??当事者発表をして来て過去の古い原稿がい
くつかストック出来ました。しかし、以前の原稿はその時の想いなので、今の
考えではないことが多いです。過去の原稿をそのまま今に使えるとは思いませ
んが、話の流れや軸にはなります。『以前はそんなことを考えていたんだ!!』
と自分でもビックリすることがあります。でも、過去の原稿を読み直して、今
とは考えが違う個所を修正しながら新しい原稿に変えて行く作業が楽しいです。
まだこれから今月・2月・3月と当事者発表の依頼が来ています。自分に出来
ることを模索しながら、自分のベストを尽くすように努力しますね。。。
他の人の多様な考え方を認め合うって基本的なピアサポートのルールですが、
実際はなかなか難しいです。傾聴とか、他人に寄り添い共感するとか言うキー
ワードも学んでも実践に使えるか??ってかなり無理があります。チームとか
グループで活動するなら尚更難しいですね。協調性って簡単に言うと他の人の
色に自分を合わせる・・・ですか。自分の色を変えることは勇気が必要です。。。