『２２世紀の民主主義　選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる』Vol.142

著者：成田悠輔
出版社：SB新書
発行年月日：2022年7月15日

 

こんにちは、Side&bisです。

ここ最近は、選挙権が18歳から持てる様になり、兎角、若者に選挙に行く
キャンペーンがテレビコマーシャルで流れます。そういった変化には、
私たちは、若者に政治に興味を持ってもらい、政治に関わる機会を作って
いると感じます。

しかし、投票率も政治への興味も決して上がってはおらず、効果を発揮し
ているとは言えない状況です。

著者は、現在の一人１票の民主主義選挙は、一見透明性がありながらも、
一部の人の意見しか反映されていない選挙に欠けているのは、民意の声
を掬い上げ、解像度を上げるためのデーターだといいます。名付けて、
無意識民主主義、これは、センサー民主主義とも、アルゴリズム民主主
義とも言い換えることができ、投票する人たちの無意識の声を掬いあげ
るデーターが必要で、選挙の時、どんな有権者が政党や政治家、政策を
求めていたのか？選挙についての話し合いの場を設けて、どんな意見が
出るのか？街角で国営監視カメラによる声を拾うなどの選挙結果から得
る情報に加え、アルゴリズム民主主義では、人々が意識しない暗黙の欲
求や目的までもデータから今後の政策立案にまでも繋がるのではないか？
とのことです。

著者も最後に書いていますが、この本に書かれてあることは、著者の考
えに基づいて書かれたことで、政府が出している方針でも政策でもあり
ません。ただ、今の選挙のやり方で、十分満足だと思っている人も少な
いのではないかと思います。

来年は、統一地方選挙が行われる予定です。この機会に、民主主義とい
う名の下に長年続いてきた選挙制度について、考えてみるのはいかがで
しょうか？

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