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  • 『ヤングケアラー 介護する子どもたち』Vol.128

 

著者:毎日新聞取材班
発行年月日:2021年11月27日
出版社:毎日新聞出版

 

 

こんにちは!Side&bisです

ご紹介する著書は、毎日新聞社の何人かの
取材班がヤングケアラーから取材を重ねる
事により、ヤングケアラーの生の声を元に、
国の対策、社会の体制、教育機関の実態な
どについて書かれてあります。

ヤングケアラーとは、未成年であるにも拘ら
ず、親や祖父母の介護や兄弟のお世話をほぼ
一人で抱えている人達(18歳未満)の事を呼
びます。

全国の教育現場への調査では、中学2年生の
5.7%、高校2年生では、4.1%がヤング
ケアラーで、この調査をもとに数に置き換えれ
ば、10万人はいるのではないか?と推定され
ます。

実際に、高齢者の介護にあたるケアマネージャー
への調査では、大人並みに介護を担う子どもが
その家庭にいると解答していて、6人に1人は
ヤングケアラーの存在を把握していたようです。
調査の対象は、18歳未満になりますが、中学、
高校生だけではなく、小学生やそれ未満の子ども
たちが、身の回りのお世話や、家事、身体介助、
痰の吸引、徘徊の見守りなどをしており、その
介護が理由で学校を休みがちになったり、
学業が疎かになったり、課外活動ができないなど、
子供としての時間を介護の時間に奪われている事
実が記されています。

この記事に関わった記者の方々は、単に記事に
するためや興味本位で、この取材にあたられ
たのではないという事も、この本を読むとその
背景が細かく書かれてあります。
また、この取材やデーターをきっかけに、
様々な方面へ働きかけ、全国の教育機関への
実態調査の足がかりにもなっています。

ともすれば、親の世話や兄弟の面倒、祖父母の
介護というのは、家庭内での助け合いと捉え
がちで、問題視されない事が多く、子供たちが、
人の世話や介護をするということは、
「良く頑張る、良い子」という事になりがち
ですが、その子供たちが、子供としての時間を
子供らしく過ごせていないという現実があります。

イギリスでは、約10年前には、ヤングケアラー
の把握をし、ヤングケアラーフェスティバルなど
の支援が実施されています。
日本でも、内閣官房において、孤独・孤立対策
が進められている中に、ヤングケアラーになって
いる子供達が一人で問題を抱えこまないための
対策にもっと力を入れてもらえることを期待し
たいと思います。

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