『投資家がお金よりも大切にしていること』Vol.121

著者：藤野英人
出版社：星海社
発行年月日：2020年9月1日

 

こんにちは！Side&bisです。

突然ですが、「ペットボトル１本にどのくらい
の業種や人が関わっているでしょうか？」
という問いかけからこの本は始まります。

きちんとした答えはありませんが、著者が挙
げられた思いつく業種や人達の数は、180を
超えるものでした。

この本は、投資家によるいわゆる投資術では
なく、節約の話でもなく、お金を使うときに
何を考えるのか？について、しっかりお金に
向き合った著者の思いが込められた内容です。

特に日本人のお金に対する考え方というのは、
お金儲けは悪で、投資はダーティーなものと
して捉えられていることは、知られた話だと
思いますが、それはどんな考え方からくるも
のなのか？著者は、「投資とはエネルギーで
あり、今この瞬間に投入するもので、未来か
らお返しを頂くこと」と言います。投資する
ものはエネルギーですから、お金とは限りま
せん。

例えば、お店に行って「ありがとう」という
言葉を店員さんにかける声一つですら、気持
ちよくサービスを受ける事として後に自分に
返ってくるものという考え方も出来ます。

自分とは全く無関係だと思われがちな、社会
で起きている問題や現象についても、日本で
は、すぐに国の責任、行政の仕事と考えがち
ですが、それですら、もはやどこかで自分も
関わっている可能性もあるという事です。例
えば、ブラック企業の存在は企業だけが悪い
のか？と言われたら、おそらく消費者が望む
からそうならざるを得なかったという原因も
あるとしたら、それは自分にも関係なくはな
いはず・・・著者は、そろそろ日本人も国頼
みをやめて、自分達で社会を変えていく行動
を取るべきで、それが、将来の日本をよくす
る投資ではないか？と指摘しています。

 

投資について、本当に理解できたら、きっと
行動の取り方も変わってくる。そしたら、周
りもきっと変わってくる。この本を読み終わ
った時、投資の捉え方が随分変わりました。

 

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