『ほっといて欲しいけど、ひとりはいや』Vol.119

著者：ダンシングスネイル
翻訳：生田美保
出版社：CCCメディアハウス
発行年月日：2021年1月2日

 

まず、この本、所々にイラストが
あるのが、面白いです。
韓国のエッセイストが書かれた
文章は、心のうつろい易さや、
複雑さや人間関係の難しさが67
テーマ書かれています。

ちょっと哲学的なところもあって、
文章だけだと読み取りにくいところ
が、イラストによって、より身近な
状況として理解しやすくなります。

特に、興味深かったのは、人間関係
の距離のとり方。それは、仲良しの
関係であればある程、それが難しく
なることもあって、もしかすると、
良好な関係である程、その糸がもつ
れると大好きだった人を大嫌いにな
る事もあって、人間関係というのは、
確固たる間違いのない絶対的な関係
ではないのだと思います。筆者曰く、
親密さは、常に期待と失望が伴うと
・・・恐らく、この本は、そんな現
実も伝えつつ、そんなことで、がっ
かりする必要ではないよ・・・と言
いたいのではないかと思います。
そういう事もあるけど、そうでない
事もあって、どっちもあるって事を
知った上で、人と気楽に付き合って
いく事を勧めているのではないかと
私は受け止めました。

イラストに目を通すだけでも、なん
だかホッとする一冊だと思います。

 

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