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  • 『助けてが言えない SOSを出さない人に支援者は何ができるか~』

著者:松本俊彦(編)
出版社:日本評論社
発行年月日2019年7月15日

 

こんにちは!Sid&bisです。

色々な啓発ポスターやプロジェクト
で、よくキャッチフレーズやサブタイトル
が設けてあるのをよく目にします。
例えば、『ダメ!ぜったい」とか、
「誰か の事じゃない」とか、そのインパクト
はやはり強く、それによっての印象は良くも
悪くも左右されることはないでしょうか?

本書のタイトルを読むときっと「助けて」と
言えない人に、「助けて」と言わせるにはどう
したらいいのか?的な事が書いてあるのかなー?
とか、想像される方も多いと思います。
本書には医療、福祉、民間の支援団体、
教育現場等、様々な分野の中から19名の現場実践
者からの提言や、エピソードが集まっています。
対人援助で必要な話の聞き方や間の取り方、
「助けて」の声があげられない人たちがいると
いう実態について、現状を伝えると共に、
難しい課題もあるという問題提議も含まれて
います。

ただ本当の、問題提議は「助けて」と言ってもら
えるにはどうしたらいいのか?ではなく
「助けて」と言えない背後には言えない理由が
あるという事。

助ける側の常識をまず疑い忍耐強く取り組む
姿勢と、支援者側も「助けて」や、「協力して
下さい」が発せられる体制・・・一人の人の支援
を社会全体の枠組みの中で見ることの出来る関係
作りや環境づくりをして行く事
本当の理想として掲げる社会とは、「助けて」
と言わなくてもいい世界を作ること、だと本書に
は書かれてあります。
私は、この本を読んで、園芸に携わる人の話を
思い出しました。木の枝葉幹の目に見える部分を
育てているのは、根でもなく、土でもなく土壌だ
そうです。土は栄養分がなく、岩が砕けたもので、
土壌は時間や、日照、水分、栄養分等いろいろな
物が含まれているものだそうです。

ちょっと飛躍したエピソードですが、社会が栄養
一杯の土壌として成熟していくには、何をすべき
か?皆さんだったらどんな事を考えられますか?

 

 

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