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  • 『あの日の交換日記』

著者:辻堂ゆめ
出版社:中央公論新社
発行年月日:2020年4月21日

 

こんにちは、Side&bisです。
皆さんは、交換日記をされたことがありますか?経験がある方も無い方も、「交換日記」って懐かしい言葉ですよね。

恐らく、郵便以外の連絡手段が固定電話しかなかった頃の、親しい人同士の交流の方法だったのではないでしょうか。交換日記では、“既読スルー”もなければ、“返信なし”もない、
ノートを行ったり来たりさせながら、気持ちを綴るもの。レトロでアナログなコミュニケーションです。
この本では、先生と生徒や、双子の姉妹、発達障害の子どもとその母親など、様々な形の交換日記がオムニバスで書かれています。
どのストーリーも最後に必ず「えっ!そうだったの?」というからくりで結末を迎えていて、大変おもしろいストーリー展開でした。

例えば、クラスの友人を殺害する予告を交換日記に書く生徒と、それに対して返事を書く教師のやりとり。
自分が先生の立場だったら、なんて返事を書くのだろ?生徒はどんな反応を期待するんだろう?など、色々な想像をしてドキドキしながら、読み進めて行くと、意外な結末に驚きます・・・

私たちは普段SNSなどで連絡を取り合ったり、自分の事を表現したり、情報を交換し合ったりしていますが、それらは、実名で行う人もあれば、匿名で行う人もあります。
特に匿名の場合は、相手の気持ちより、自分の気持ちや意見を強調しがちで、読まれる人を傷つけるケースもあると思います。この本にある交換日記を読んでいると、他人の気持ちを
思いやったり、気遣ったり、しながら日記を書いている登場人物の温かさが伝わってきます。

そして、この本が凄いのは、独立したオムニバスストーリー、でありながら、全てのストーリーを読み終えた時には、それぞれの話が全部繋がっている所です。
ここは、とても説明しにくい所ですが、気になる方は、是非読んで頂ければ、謎が解けると思います。

 

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