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『勝てる脳、負ける脳 一流アスリートの脳内で起きていること』
著者:内田暁、小林耕太
出版社:株式会社 集英社
発行年月日:2017年12月31日
こんにちは!Said&bisです。
本日の著書は、アスリートの肉体をつかさどる脳はどういう働きをしているのか?
そんな疑問に明快に応えてくれる内容になっています。
例えば、テニスのサーブを打つとき、まずは、狙いを定めます。そしてそこに向けて打つための強弱、手の振り、
などのイメージをつかみ、実際に体を使ってサーブを打つ。狙った場所にサーブが入ったかどうかの、
検証をして、調整をする。という流れの中で、小脳の働きは大きく関与していると書かれてあります。
上達することや、ショットの精度を向上させる時には、意識して行っていた事を無意識に変えなければいけない
という工程を経なければならないことは、何となくわかっていたことですが、無意識に運動できるようになる程、
筋肉の動きや感覚情報の入力に直接関与する運動野や大脳基底核、小脳が活発になるとのことです。
よく、練習するときに「体に覚えさせる」と言ったりする事がありますが、その事イコール「脳に覚えさせる」
ことであって、脳に動きを覚えさせるためには、何度も反復練習をすること。
才能があるとか、運動神経がいいから、とか言われていますが、技術向上の為には、練習は欠かせないことが、
この一連の脳の働きから、明らかになると思います。
また、イメージトレーニングという言葉がありますが、面白かったのは、このイメージトレーニング
(文中ではメンタルプラクティスという言葉が使われています)が脳内の神経細胞に大きく影響することが
5日間のピアノを用いた実験をもとに立証されており、練習もイメージトレーニングもなにもしないグループに比べると、
イメージトレーニングをしただけのグループの方がパフォーマンスが高いという事が分かりました。
更に、メンタルプラクティスをしているだけのグループに実験最終日にピアノを実際に弾く練習を2時間してもらったら
5日間ピアノの練習をしていたグループとほぼ、同等の成績を残したとのことでした。
その他、イップスはなぜ起こるのか?その克服方法は?など、ここには書ききれないほどの、
中身の濃い内容でした。アスリートの脳の仕組みを参考にして、スキルアップの役に立てる事ができるのでは・・・と
思う1冊です。
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