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  • 『才能の正体』

著者:坪田信貴
発行年月日:2018年9月
出版社:幻冬舎

こんにちは、Side&bisです!
皆さんは、『ビリギャル』という映画を観られたことがありますでしょうか?
本書の著者は、その原作『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』を書かれた方です。
最近注目されている、スポーツ界、将棋界の若者や、経済界でベンチャーとして名をあげている方たちの功績をみると、
私たちはすぐに「才能があるからね~」と言ってしまっています。が、著者の坪田氏は、この本の中で「才能というのは、結果でしかない」
と何度も言われています。
私たちは、結果に出たものが良い場合は、「才能がある、とか、もともと能力がある・・・」などと言い、結果に出なかった事に対しては、「才能なし」
と思ってしまいます。
しかし、もともと才能のある人なんていなくて、才能がある人というのは、動機付けがあって、正しいやり方で、コツコツと努力を積み重ねている人が
そう呼ばれていると書かれてあります。

また、著者は、塾の講師をしていた関係もあり、教育に対しての熱い想いと、信念をもっている方で、本書では、人間として大切な成長や長期的な視点についても触れてあり、
何か一つの結果を出す事だけで、人間の良し悪しが決まるわけではなく、プロセスを見る事が大事で、子ども達の成長に関わる教育者や周りの大人の考え方を変えていく事。
安易に結果だけを見たり、狭い視野で何でも判断しない事が大事だという事です。これについて、アインシュタインの言葉が文中に入っていました。

「誰もが天才だ。しかし、魚の能力を木登りで測ったら、魚は一生、自分はダメだと信じて生きることになるだろう」(文中より抜粋)

確かに、魚は、木に登る事は出来ませんが、水の中をスイスイ泳ぐという技術があります。木登りの事しか分からない(知りたくない)、人にとっては、魚は「才能なし」と見なされてしまう
でしょう。

さて、結局、才能とは、何でしょうか?この本を読んで、思ったのは、皆に備わっているものであり、才能を発揮するためには、「なりたい、やりたい」モチベーションと、
地道にコツコツ、継続させていくプロセスが必要だということでした。そのプロセスを支える事については、本書に沢山エッセンスが詰まっていますので、興味のある方は、
是非読んでみてください。

 

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