『できない自分を認める力』

著者：友末亮三、髙田机上
発行年月日：2017年6月10日
出版社：実業之日本社

こんにちは、Side&bisです！
あなたは、プラス思考ですか？
マイナス思考ですか？

世間では、プラス思考が推奨され
ていますが、この本のメインテーマは
「積極的マイナス思考」です。

著者によると、プラス思考でドンドン
進める人はいいのですが、うまくプラ
スに考えられない人にとっては、プラ
ス思考にならなきゃいけないと、強迫
観念にかられて、逆に苦痛になってし
まうこともあるという事です。

“プラス思考だけでは、救われない世界
がある”

プラス思考にどうしてもなれない時もあ
るのなら、その克服には、マイナス思考
を消し去るのではなく、マイナス思考と
うまく付き合う事。
人にはそれぞれ、置かれた場面や環境に
よって、緊張や誇れない過去、劣勢でい
る事など、ありますが、そういった時に
無理矢理プラスに考える事は、まるで白
を黒と思わなければいけないのと同じ事
・・・むしろ、そういう無理矢理な思考
に自分を追い込むのではなく、自分のあ
りのままを受け入れ、そして「失敗する
かもしれない、上手く行かないかもしれ
ないけど、自分の出来る事をやる事に集
中しよう」と自分の出来ない面を認める
事をスタート地点にして、自分自身の1歩
を踏み出すのが大事だとのことです。
また、ここで大切なのは、他人の思い、
期待、考えに囚われてはいけないという
事です。自分の１歩ですから、自分の思
いで踏み出すようにするという事ですね。

著者の友末亮三氏は、現在大学教授ですが、
テニスプレーヤーとして、テニス研究者と
して、そして指導者として、40年もの経験
から、スポーツを通じて学んだ指導方法は、
職場や学校、家庭等でも有用とされる事と
してこの本にそのエッセンスを書かれてお
られます。
ポジティブとマイナスの両方の思考、どちら
にも囚われずに、淡々と自分のやるべき事に
集中するためのスイッチを入れてくれる本だ
と思います。

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