『池上彰の世界はどこに向かうのか』

著者：池上彰
発行年月日：2017年4月21日
出版社：日本経済新聞出版社
こんにちは、Side&bisです！

世界はどこに向かうのか・・・こう思っている方は、
私も含め沢山おられるのではないでしょうか？

本書は、池上彰さんが、日本経済新聞に2016年から
約1年間連載していた「池上彰の大岡山通信　若者た
ちへ」を再編成したものです。

トランプ大統領が立候補し、勝利したアメリカ大統
領選挙、イギリスのEU離脱、頻繁に起こるテロ事件
等々・・・この1年間に起きた大きなニュースをテー
マに取り上げて、池上氏独自の論説が書かれてあります。
コラムをまとめた物なので、1テーマについて簡潔に短
く書かれていますが、その内容はとても濃く深い物です。

それは、ニュースについて考察する際の掘り下げ方が表
面的ではなく、それぞれの事柄や関わる人物、宗教等に
ついて歴史的背景を知り、情報元を一本化していないか
らだと思います。この点は、以前このブログでも池上彰
さんと佐藤優さんの対談の本を取り上げたことがありま
したが、そこでも書かれていたように新聞も何社かの新
聞を見て、ネット、テレビ、雑誌等の信頼のおける所か
ら発信される情報を全て見聞きした物を全て自分の頭で
考えまとめるから、出来る事なのだなーとまたまた感心
しながら読ませて頂きました。

例えば、日本国憲法を日本語で読むのと、英語で読むの
では、言葉のニュアンスが違い、どちらを読むかによっ
て、解釈が変わるという事などは、法律家の勉強でもし
ない限りはよく知らない事だと思いますが、特にこれか
ら日本を背負う10代、20代の若者は、日本のかじ取りを
する上での決断には、幅広くそして、深い知識を持って
欲しいという池上氏の思いが伝わる1冊です。

 

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