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『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』
著者:ケリー・マクゴニガル
訳者:神崎朗子
出版社:大和書房
出版年月日:2015年10月20日
こんにちは、Side&bisです。
今日ご紹介する本は、スタンフォードシリーズ
の1つで、もう既に読まれた方も多いのでは
ないかと思います。
このシリーズ、私はいつも「読みやすい」
「分かりやすい」「信憑性が高い」
「実効性が高い」「元気になる」・・・
と感じながら読んでいます。
なんだか、ストレスへの対処方法なんて、もう
在り来たりなような・・・と思っている方もお
られるかもしれませんが、改めて、この本から
学ぶ事が1つはあると思います。この本は、
スタンフォード大学の生涯教育プログラム講座
「ストレスの新しい科学」に基づいているもの
で、心理学的、神経学的、医学的な見地から、
科学的なストレスの考え方が書かれてあります。
さて、なるべく抱えたくない、避けれるものな
ら避けたいストレスですが、この本のコアな提
言は、ストレスは害になると思う人と、ストレ
スは役に立つものと思っている人とでは、役に
立つと持っている人の方が断然健康的に生活を
送り、しかも長生きをしているという研究結果
が出ているという事です。
本の中では、ストレスは、役に立つという検証
を様々な角度から予測し、実験しています。
そうは、いっても役に立つと思わない方の方が
多いことも、研究の前段階で著者はしっかり把
握していますので、本書では、ストレスに対す
る考え方を変える方法が科学的な観点から書か
れてあります。
その中で、よく出てくるのが「マインドセット」
です。著者は、マインドセット… “考え方の基本
的な枠組み”に介入し、ポジティブな変化が起こ
り、その考え方を定着させて行く事を、2つの
PARTに分けて書いています。PART1ではストレ
スを見直し、ストレスに対する考え方を変える
ための方法、PART2では、ストレスに向き合い、
ストレスを力に変えるための方法が書かれてあ
ります。また、本書では自分で試すことが出来る
ように、エクササイズのページもありますので、
実際にやって見られるのもいいと思います。
PART1の中で、ストレスの欠如は人を不幸にす
る。という章がありますが、私はその研究内容に
とても刺激を受けました。文中で、「ストレスを
感じるのは、人生がうまく行っていないしるしで
はなく、自分にとって大事な活動や人間関係にど
れだけ熱心に取り組んでいるかを示すバロメータ
ー」だと書かれてあります。これは、日々抱えて
いるストレスに感謝せざるを得ない!と思ってし
まう程でした。
ストレスに対する考え方や受け止め方が変わると、
考え方だけではなく、行動にも変化が出てきます。
まだ、この本を読まれたことのない方は、是非
お試しされることをお勧めします!