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医療法人せのがわ

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秋のお彼岸の週でしたが、体調がイマイチで墓参りには行けずじまい。最近は墓所のある町の交通アクセスが悪くて困っているのもありますが。言い訳。。。

 9月25日・26日と『第11回ぜんせいれん全国大会in岡山』に参加して来ました。ピアの全国規模の研修会は始めての参加でしたからワクワクして会場に行きました。基調講演で生活訓練施設の方が話をされてとても感銘を受けました。ウチの法人にも生活訓練施設はあるので、同じようなイメージで問題点などあげられていました。その後、分科会でしたが、13の分科会に分かれていてピアサポートの分科会と統合失調症の分科会で迷っていて、結局は統合失調症の分科会を選びました。講習を受けるのかな???と思っていましたが、意外なほどの参加者が主役のフリートークでした。ピアの研修会なので、当事者が多いのか???と思っていましたが、御家族とか職員さんが半数くらいでした。司会進行がイマイチだったのもあって前半の1時間は実りのない話でしたが、休憩時間に御家族の方が生の当事者の声が聞きたいと言われていて、後半は自分が体験談を話しました。ウチの法人の家族会とかで体験発表しても感じるのですが、けっこう自分の体験談は御家族には刺激的なようです。自分もいきなり今のように病気から回復したわけではなくて、1つ1つ階段を登るようにゆっくりとリハビリして今があります。その過程を知らないでいきなり今の自分の姿を見ては驚くのも無理ありません。ご家族の方は効果的な特効薬とか治療法を求めているようですが、現代医学の限界もあって今はリハビリによる治療や回復しか手段がないのが現状です。病状なども何か???をすれば劇的に変化するわけではなくて、1日1日の積み重ねのリハビリを経て少しずつ回復するのです。リハビリに飛び級などはなくて、本当に亀が歩くくらいの早さ、牛の歩みです。しかも、ご家族の愛情が強ければ強いほど、患者さんには重荷に感じるストレスになります。強く励ませば励ますほど患者さんは心を閉ざしますし、壁を作ります。精神病のリハビリや治療法は『北風と太陽』なので、厳しい風を吹かせるのではなくて、暖かく見守る姿勢が一番大切です。『待つ』ことや『放って置く』ことも治療です。いくら周りの人が躍起になっても、患者さん本人の『やる気』が芽生えるまでは時間がかかっても『待つ』しかありません。無理なことは無理で出来ませんが、何か???出来ることから少しずつ継続することがリハビリのきっかけになります。一歩とか、きっかけは百人百様ですから個人差です。時間はかかると思いますが、諦めてはいけません。少なくともご家族は気長にゆっくりと時間をかけて、患者さんをサポートして欲しいです。。。

 障害は神がくれた『ギフト』と思っている自分は、ピアとして仲間を救うことが使命だと感じています。自分に出来ることは微力ですが、・・・。。。