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  • 『二番目の悪者』

作:林 木林
絵:庄野 ナホコ
発行年月日:2014年11月26日
出版社:小さい書房

こんにちは!Side&bisです。

今日ご紹介の1冊は、絵本になります。
ただ、このタイトルからして、意味深
だと思いませんか?
絵本は、子ども達にも読み聞かせしや
すく書かれてありますので、文字も少
なく、絵も挿入されていますが、その
内容は、大人の心にも鋭く響くものに
なっていると、感じています。

この本で扱われているテーマは「噂」
です。
「うわさ」の定義は「正確さを証明
することができる具体的なデータが
ないままに口から耳へと伝えられて、
つぎつぎに人々の間に言いふらされて、
信じられていく、出来事に関する命題」
(Allport&Postman 1947)だそうで、
その中には、「流言」、「デマ」、
「ゴシップ」、「風説」、「都市伝説」
「口コミ」なども「うわさ」に含まれ
るそうです。
こういった「うわさ」が広がる要因と
して、「うわさ」を伝え合うことで、
より関係が親密になると思ってしまう
効果がある事や、“不安”と“あいまいさ
”があると広がりやすいという事も
言われています。
特に“不安”については、それを煽るよ
うな「うわさ」は広がりやすく、
「うわさ」を伝える事によって、伝え
る側が不安感を和らげるというような
不協和を解消しようとする意味もある
との事です。
この絵本は、読み終わって、本のタイ
トルにある、二番目の悪者が分かった
時に、大人の私たちにもきっと感じる
事があると思います。

 

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