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  • 『自閉症の僕が飛びはねる理由~会話のできない中学生がつづる内なる心~』

著者:東田直樹
出版社:エスコアール出版部
発行年月日:2007年2月28日

こんにちは!Side&bisです。

有名な本で、随分前に出版された本ですが、その後何度も増刷され、
続編も出ています。
私はNHKでテレビ放送されたのをきっかけに、この本を購入して
読んでいたのですが、このコロナ禍の中で、改めてNHKで再放送
されていたので、もう読まれている方も多いとは思いましたが、
ここで、この本をご紹介しようと思いました。
何といっても、この本の大事なポイントは、著者自身が自閉症であり、
自閉症の生きにくさや、分かりづらい態度や行動について、一つ一つ
解説してくれることです。

この本は著者が中学生の頃の心の叫びを、彼自身が文字として語って
いる事です。テレビを見られた方はよくお分かりかと思いますが、
彼は、気持ちを言葉にする事は出来ません。
恐らく、彼と直接会ったら、「言葉の話せない少年なんだな。」
という感想を多くの人は持ち、そのままで終わってしまうのだと思い
ます。
しかし、著者の母親や関わっていた支援者は、気持ちを文字にして
伝えるという力を引き出し、自閉症で話が出来なくても、こんな
にりっぱな本を出版出来るという作家としての社会参加の手段を
持つことが出来るようになったのだと思います。
話せない・・・その事一つとっても、話せないから、分からない。
出来ない。何も考えてないのだろう…など、きっと様々な印象を持つ
のではないかと思います。
態度や、行動では、彼もなぜそうなるのか分からない事も沢山ある
ようですが、少なくとも、著者自身、何で他の多くの人が出来ている
事が、自分ではできないのか?という疑問を抱えながら生きている
という事がこの本を読むと、よく伝わってきます。
当時中学生だった彼も、今では、20代後半。これまでに何冊も
ご自身の体験を語る著書を出されておられますので、どれか1冊
でも読まれることをお勧めいたします。

 

 

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