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  • 『僕らはそれに抵抗できない』

著者:アダム・オルター
訳者:上原祐美子
発行年月日:2019年7月10日
出版社:ダイヤモンド社

こんにちは!Side&bisです。

アップル社のipadは多くの人が知っている、タブレット端末ですが
、発売当時のCEOスティーブ・ジョブズは、
自分の子どもたちにipadを使わせていなかったとアメリカの
「ニューヨークタイムズ」の取材で答えていたとの事です。
同じく、Twitterのエヴァン・ウィリアムスなど、デジタルやIT業界
でリーダーシップをとる代表や開発者の多くが、
自分たちの子どもには、デジタルデバイスを与えないとか、制限する
という事を徹底していると、書かれてあります。
これは、彼らが商品を開発する上で、どうすれば、ユーザーの心を
つかむかを知り尽くしている事と同時に、
依存症は特別な人がなるのではなく、環境と状況により誰でもひき
起こされるものだという事を表しているものだ
と思います。

依存症と聞くと、タバコやアルコール、ドラッグなどを思い浮かべ
るかと思いますが、本書はネット、SNS、ゲーム、買い物、等の
行動への依存(物質の摂取を伴わない)について書かれてあり、
特にゲーム依存については、アメリカの治療施設でのプログラム等
も紹介されています。

本書によると、私たち人間の祖先は4万年前から新奇なものを追い
求めたり、興奮する物を追い求めるという遺伝子をもっており、
物質に依存する傾向があったのだそうです。著者は社会経済学の
専門家としての目線で、私たちがどうしたらハマりやすくなるのか、
そして、どうして止める事が出来なくなるのかについて触れ、
デジタル企業が開発する商品や商業手法を紹介しています。
スマホやネットなどのデジタル媒体は、私たちの生活には、
欠かせないものになっています。特定の物に、
自分の生活が害するほどの依存をしないための手段として、
「排除するか」、「うまく活用するか」の2択であれば、出来れば
後者を選択したいと私は思いますが、皆さんはどうでしょうか?
この本、現在の社会的問題に目を向けながらも、将来的なデバイ
スや依存症、人間同士の関わり方についての、
未来予想もしながら読むことも出来る、大変面白い一冊でした。

 

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「分かっちゃいるけど止められない!」
お酒やギャンブルに依存しているのでは?と
思った事はありませんか?
医療法人せのがわ では、専門のスタッフが、依存症
の治療プログラムを行っています。
アルコール・ギャンブル依存についてのご相談は
よこがわ駅前クリニックまで、お問い合わせ下さい。
https://senogawa.jp/yokogawa/
アルコール・薬物依存についてのご相談は、
瀬野川病院まで、お問い合わせ下さい。
https://senogawa.jp/senogawa/