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『不登校・ひきこもりの9割は治せる~1万人を立ち直らせてきた3つのステップ~』
著者:杉浦孝宣
発行年月日:2019年7月30日
出版社:株式会社光文社
こんにちは!Side&bisです。
日本では、社会問題として取り上げられている「ひきこもり」はその数100万人いや、それ以上
だと言われています。その年齢層は幅広く、10代の若者から50代、60代のシニアにわたるまで
色々な原因や環境によるものです。
特に最近は中高年層の「ひきこもり」、8050問題として最近耳にされることがあるかもしれませんが、
50代の何らかの事情により働く事が出来ず、80代にもなる親と同居して、経済的に支えてもらう家庭
があるという事も課題として挙がっています。
本書の内容は、10代、20代の若者の不登校やそれを引き金とする「ひきこもり」の支援が中心に書かれて
ありますが、こういった若いうちの対応をする事により、今後の8050問題を減らす事にもなるのではないか
と言われています。
筆者は、30年に渡る、ひきこもり支援の経験から不登校が原因となった、若い世代の「ひきこもり」の
支援の経験から不登校が原因となった、若い世代の「ひきこもり」の支援で重要な3つのステップがあると、
この本で説明されています。どのステップも踏み外す事の出来ない大切なステップですが、私はそのステップ
に導入するまでの準備も大変重要だと思いました。
それは、それまでの親の接し方を変えるための親の覚悟です。
兄弟や友達の様な感覚の親子ではなく、愛情を勘違いした甘い接し方でもなく、学歴や成績にとらわれたり、
時折力でねじ伏せるものではない親子関係、信頼と無条件の愛情で接する親と子の立場のはっきりとした
関係を築く事の覚悟です。
要するに、「ひきこもり」が起こっているご家庭の親子関係には、何かしらの問題点があり、「ひきこもり」を
解決する上で、その問題点を見直して、実際に修正する決意が親の側に無いとステップに進む事が出来ない
のだと思います。そのようなプロセスを考えると、改めて「ひきこもり」の支援の家族対応の重要性を
感じました。
タイトルにある3つのステップについては、本を読んでいただきたいのですが、このステップは、単に
「ひきこもり」だけでなく、様々な状態におかれた人の社会生活の回復を支援するために大切な事だと
思いますので、ヒントを探しておられる方は、是非本書を手に取ってみてください。
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