『一切なりゆき　樹木希林のことば』

著者：樹木希林
発行年月日：2018年12月20日
出版社：文春新書

こんにちは、Side&bisです！

昨年9月15日に永眠された女優の樹木希林さん。

この本は、樹木希林さんが生前、雑誌などのインタビューやテレビ出演の時に話された言葉を、集めたものになります。

とても独特な世界を持っておられた希林さんですから、仕事への思い、家族について、夫婦について、病気について等、言葉に残された事は、とてもユニークであり、シンプルであり、優しさもあり・・・

特にご病気をされた後から、人の命に終わりがある事に実感を持たれ、人への思いやりや、自分の生きる環境。自分が亡くなってからの事等、心境の変化と共に、実際の行動も貫いている所は、希林さんは、貪欲ではないのですが、何でもいい・・・という事ではなく、絶対に譲らない芯もあり、強さだけでなく、剛さも見られました。

希林さんは、「何でも面白がること」と言われています。楽しむのではなく、面白がる・・・この違いは、面白がる事は、より主体性があるのだそうです。どんな状況に置かれても、面白がれば自分の感覚として感じるので、そこから何か得るもの、学ぶこともあるという事なのでしょうか・・・

本当に素晴らしい方というのは、亡くなられた後も、語り継がれる人なのだと思いますが、樹木希林さんも同様に、亡くなられた後でも私たちの生き方に影響を与えられる人ではないかと思います。あっという間に読める1冊ですが、目次から、その時、気になる言葉だけでも、まさに成り行きで読んでみられるのも、いいかと思います。

 

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