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『幸せのメカニズム 実践・幸福学入門』
著者:前野隆司
出版社:講談社現代新書
発行年月日:2013年12月20日
こんにちは!Side&bisです。
今日のタイトルは、「幸せのメカニズム」です。
皆さんは、最近幸せだなーと感じる事がどのくらいありましたか?
そもそも、自分にとっての幸せとは何か、意外に考えることがないと思いませんか?
この本では、幸せの測り方や幸せの定義をする上で、何を基準にしているか?について、研究されたことや、分析方法が書かれてあります。
その幸せの見方の一つとして、「地位財」「非地位財」という2つの視点について説明されています。
地位財・・・周囲との比較により満足を得るもの(所得・社会的地位・物的財)
非地位財・・・他人との相対的比較とは関係なく幸せが得られるもの(健康・自主性・社会への帰属意識・良質な環境・自由・愛情)
この2つは、地位財であれば、個人の進化・生存競争のために重要で、非地位財は個人の安心・安全な生活のために重要であって、幸福の持続性としては、非地位財の方が長くなるとのことです。研究者によって、地位財の方に重点を置くべきという考えもあるようですが、著者の前野氏は、この二つのバランスを重視すると言っておられます。
また、こういった視点も含めて、著者が特に強調しているのは、「幸せ」の4つの因子です。
自己実現と成長を示す「やってみよう因子」、感謝や愛情など他人との関係を示す「ありがとう!」因子、楽観的で前向きな「なんとかなる!」因子、独立とマイペースをみる「あなたらしく!」因子。
そして、これらの4つの因子それぞれについて、幸せと感じるために、どのような行動をとればいいのか?そのメカニズムが書かれてあります。
それぞれのメカニズムについて、ここでは、詳細は触れませんが、4つの因子が全部、バランスよく高めれば勿論幸せ度が上がると思います。
ただ、人の感じ方には、それぞれ癖があり、簡単にそのように捉えられない事もあると思います。
そして、それ以前に自分は何を幸せと感じているのか?意外に分かっていない事も多い気がします。
この本の中には、自分の幸せが何に影響されるのか?を知る、簡単な方法が書いてありましたので、その1つをご紹介します。
「カレンダー〇×法」という方法です。例えば、一日の終わりに、手帳やノート、日記でもいいので、幸せだったら〇、不幸せだったら×、中くらいだったら△をでチェックして行きます。
そして、その理由も少し書き添えておくと、そのチェックを見返したときに、どういった出来事が、自分の幸せに影響を与えているのかが分かるというものです。
著者も、この〇×法を実践してから、仕事の成果が幸せに影響すると自分では思っていたらしいですが、人との出会いに幸せを感じる日が多かった事に驚いたそうです。そして、幸せに特に影響する事が理解出来たら、その出来事を増やす事も、幸福度を上げる一つの行動だとも書いてあります。
私は、“幸せ”というのは、めぐり合わせでやってくるものなので、普段あまり考えないようにしていました。しかし、この本を読んで、幸せのメカニズムを知る事で、自分の幸せ感に勘違い(本書では、この勘違いを“フォーカシング・イリュージョン”といいます。)があったことに気づけ、修正し、幸福感がアップ出来そうな気がします。
皆さんも、幸せ度を上げること、この本から学んでみませんか?
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