『スポーツが教えてくれる人生という試合の歩み方』

著者：辻秀一
出版社：内外出版社
出版年月日：2017年3月10日

こんにちは！Side&bisです。
多くの日本人は、学校教育の中で体育として、スポーツに触れる事が多いですが、
著者はスポーツは単なる体育ではなく、徳育、知育、体育が兼ね備われた文化だと言います。

本の中では、著者の尊敬する慶応義塾大学の塾長であった小泉信三氏は、スポーツは3つの宝
を与えるとして、⒈練習の体験を持ち、不可能を可能にする事を学ぶ。
⒉フェアプレーの精神を学ぶ。⒊友を得る という事です。
2011年から、スポーツ基本法の中でも、スポーツは文化であると示されることになった
そうですが、日本では、これまでスポーツを体育として、文化と分けて考える傾向がまだまだ
残っているとの事・・・確かに、日本では、体育の日と文化の日がそれぞれ設けてありますね。
スポーツでは、オリンピックでもそうですが、勝つ人は僅かで、負ける人の方が多いのですが、
それでもずっとスポーツが愛され続けているのは、勝つことを目標としているものの、
勝つ以外に自身の成長や喜びがあり、決して勝敗が全てではなく、スポーツの営みの中に
クオリティ・オブ・ライフ（生活の質）を向上させる要素が沢山含まれているということです。

その他、他国のスポーツへの取り組み、特にジュニア世代へのスポーツ導入をどうしているのか
についても、学ぶ事が出来ます。

そして、2020年の東京オリンピックに向けて、スポーツをする人もしない人も、
スポーツに対する意識改革がまだまだ必要だと思う1冊でした。

 

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